碧空1571 phantom circuit79(混合種と擬似半陰陽が出会う)
1571 phantom circuit79(混合種と擬似半陰陽が出会う)
生首と胴体の原始的関係は、「私」というものと「私」というものが祟る(すなわち、姿を現わすと同時に姿を晦ます)身体との関係を、生首と胴体の位置関係に移した質料化であるが、この、関係の対応は仮初めのものであるから、生首が射精するように胴体を探す夢想も、胴体が射精するように生首を探す夢想もスロー・モーションで(時間を拡大して)しずく如くなのである。
どちらにしても、全体が個虫の振りをし、その個虫の現実が底知れぬ命令のように振る舞うために、夢想は反転するのである。
釘づけの磔刑の十字が雁に乗ったニルスの冒険となって祟るのも、雁に乗ったジャンの冒険がギロチンで斬首された生首となって祟るのも、自食の光景の変脱と反転である。
ユピテルにヱウロパは拉致され、伏姫は八房に(乗る如くに)拉致される。問と解の次元跳躍の関係が全体と部分の再発の関係に移り、さらには生首と胴体の序列の関係や雌雄の生殖の関係にも移るが、その対応は仮初めのものである。ユピテルは生首の如くして胴体の如くヱウロペを乗せ、伏姫は生首の如くして八房に乗る。導くのは生首なのか胴体なのか、雄なのか雌なのか、決定していない。ここで、混合種と擬似半陰陽が眩惑的に出会うのである。


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