碧空1576 phantom circuit84(被監視の儀式、被監視の気配)
1576 phantom circuit84(被監視の儀式、被監視の気配)
大気を組成する悠久や嫉妬は何か「薔薇の茂みが出現する」ような覚醒に似ているが、それは、問と解が変脱を閲しながら(すなわち運命と偶然が、種と個が、良心と悪が、精神と偽が、無意識と症状が、斬首された生首とエラーのような極端に私的な細部が)取り消し合い、単に取り消し合うのではなく剥き出しなった媒体性に被曝するのである。それは、直しさや「私」というものに面しているのにそれが盗まれているというふうで、大気を組成する悠久や嫉妬は何か懐疑に似ている。
媒体性なのにそれと知らない日常性は、知らんぷりして媒体性が眠り込んでも媒体性を躱したことにはならないが、その知らんぷりも制御不能である。この、エラーじみた解離の技術の効果は、真偽の、あるいは能所の区別が気になることである。
監獄の外で「善良になろうとして泥棒をはたらく」(Jean Genet)そのジャンの屈折した衝動は、監獄の外のエラーじみた解離の技術の失効である。直しさや後れて来る「私」というものを鎧うこの世のものは盗まれているのであるが、窃盗は、取り返すのではなく過冷却状態の現在を取り消して、世界の終わり(nowhere to hide )に被曝する被監視の儀式なのである。
敷浪打ち寄せる浜辺に出ることも、被監視の儀式で、その片隅はまるでエラーのように極端に私的な細部なのにそのままに取り消されていて、大気を組成する悠久や嫉妬は、盗まれているという感じ、大地震(nowhere to hide )に被曝する被監視の気配なのである。


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