Saturday, October 05, 2019

碧空1588 phantom circuit96(麻痺の後遺症のような鏡像、廃墟のような焦燥の広がり)

1588 phantom circuit96(麻痺の後遺症のような鏡像、廃墟のような焦燥の広がり)  世相は何かを思い出したというより、思い出そうとしていて瞑想的で、何か焦燥のようなのである。それには、鏡の前に出るDracula 伯爵が対応している。鏡の前に出る伯爵は、その鏡像よりも後れて来るのに、鏡像が悪魔的に光り出すのは伯爵が鏡像の本当の持ち主だからである。この、覚醒のような失語症が生首の底り、「私」が終わるところで極端に私的になるのである。  それはまるで、本当の「私」はココニイナイ!といった嫉妬のような衝撃、というよりタイム・スリップの激震、とっくに崩れているはずの重波が今崩れるのである。  そんなふうにして、「Christina's World」(A.Wyeth)はクリスチーナの出そうな場所で、そのparalysis in pink は失語症の如くである。「Christina's World 」の前に出たクリスチーナは、その鏡 像より後れて来たために、左右反対というよりも、前面背面反対の鏡像、麻痺の後遺症のような奇形の鏡像に出くわすのである。  この奇形の鏡像(paralysis in pink )は超絶隠語にして、何か思い出せないようにして瞑想的に迫るChristina'World は、盛り上がる大地に被曝した廃墟のような焦燥の広がりとなって姿を現わした底知れぬ命令の底りにして、とっくに崩れているはずの打ち寄せる世界が今崩れるのである。

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