Tuesday, October 08, 2019

碧空1590 phantom circuit98(アルカモーヌの冒険の、その三重性)

1590 phantom circuit98(アルカモーヌの冒険の、その三重性)  Jesus Christは、これから贖罪するのではなく、何もしていないはずなのに罰として出現してしまう。すなわち、入墨のChristに出くわすのである。初めから聖史劇じみて気味悪く(しかも惚恍と)迫る釘づけの磔刑の十字は、このようにして神を担ぐ劇化である。  何もしていないはずなのに罰として出現する限りでアルカモーヌも、もう一人のアルカモーヌを発見して献身に被曝する。神を担ぐのである。雁に乗ったニルスが百年に一度姿を現わす都を守護するように、もう一人のアルカモーヌを発見してしまうアルカモーヌを守護する擬似半陰陽の怪物とは、偶然や個や、悪や偽や、症状や極端に私的な細部といったいつの間にか変脱する責め苦(献身)を模写しないではいられない発作である。  つまり、超絶隠語「薔薇の奇蹟」(Jean Genet)とは、雁に乗ったニルスが百年に一度姿を現わす都を守護するような、これから贖罪するのではなく、初めから罰として誕生したアルカモーヌの冒険の、その三重性に被曝するのである。

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