碧空1601 phantom circuit109(前触れる(だけでなく演ずる)釘づけの珍しい昆虫)
1601 phantom circuit109(前触れる(だけでなく演ずる)釘づけの珍しい昆虫)
ジャンの身体を素材にして底知れぬ(変脱する)命令としての身振りが(初めから聖史劇的に気味悪く、素材を間に合わせて即興的に)再生する演劇性とは、つまり、ジャンが霊的暗示としての身振りに呼び出されるということは、生首のように、「私」が終わるところで極端に私的になるのである。それは、鶴女房が壁に異類の影を写すようにして、実在するように(従って実在するかのように)まじなう技術である。
釘づけの珍しい昆虫の、その、反範疇に被曝した三重の仮面性を救済しようとする「薔薇の奇蹟」とは、そのような演劇性である。つまり、釘づけの珍しい昆虫は、ヨハネのように振る舞って「薔薇の奇蹟」を前触れる、だけでなく「薔薇の奇蹟」となって演ずるのである。


0 Comments:
Post a Comment
<< Home