Monday, November 04, 2019

碧空1608 phantom circuit116(秘密を洩らす隠語の変脱、反隠語的な告白と歴史)

1608 phantom circuit116(秘密を洩らす隠語の変脱、反隠語的な告白と歴史)  系統発生的に見えて変脱する神話、魔法譚、怪談、ミステリ、精神分析に対応して変脱する神託、魔法、腹話術、恐喝、精神分析は、秘密を洩らす話法の変脱である。それには、系統発生的に見えて変脱する底知れぬ命令と、その解が対応している。すなわち、運命と偶然、種と個、良心と悪、精神と偽、無意識と症状、そして、生首と秘密である。  神託が恐喝じみていたり、精神分析が腹話術じみているのは、変脱の痕跡であるが、秘密も同然の運命が生首のように振る舞い、偶然も同然の種が運命のように振る舞い、偽も同然の無意識が精神のように振る舞う、というように底知れぬ命令は振る舞うのである。同じようにして、個も同然の良心は種のように振る舞い、悪も同然の精神は良心のように振る舞うはずであるが、これは、良心や精神が実在するように(従って実在するかのように)まじなうのである。  一体、反隠語的な告白と歴史は、その歴史的痙攣は、ツキジデス的にタイム・スリップしたようなのぞき穴から提喩的に迫ろうと、ヘロドトス的に個々の証言と証言との間に出現しては逃れ去る(無も同然の)一般を以て迫ろうと、後れて来る主体の関心を躱せない。つまり、告白と歴史を反隠語的にするのは、呪術的な妥当要求としての正直と正当性の解離である。  アルカモーヌ(の生首)の出現は、反隠語的ではなく、その秘密の光景が宙に浮いてしまうのは、前触れるのではなく後れて来るはずのジャンが途中までしかやって来ないからである。呪術的な妥当要求の失効である。

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