碧空1611 phantom circuit119(救済、あるいは総身の毛も太る)
1611 phantom circuit119(救済、あるいは総身の毛も太る)
症状も同然の生首が無意識のように振る舞う「黄色い部屋」の、その自食の光景の秘密性を、呪術的に身代わりに立って(すなわち、告白、伝聞、推理に分業して)ミステリに仕立てて理解する謎解きは、救済になるのだろろうか。三重の仮面性が解離しない覚醒の閃光が、救済なのだろうか。
少なくとも、姿を現わすと同時に姿を晦ますmetamorphosis (次元跳躍や変脱)は秘密をつくり、その秘密性は救済のようでもあるが、その沈黙に総身の毛も太るようでもある。
雌雄異体の気配のような誰かが場所となって潜伏しないで途中までしかやって来ないのは、まるでマチルド嬢がmetamorphosis の途中で頓挫するかのようだ。


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