Monday, November 25, 2019

碧空1622 phantom circuit130(秘密過ぎて無も同然の)

1622 phantom circuit130(秘密過ぎて無も同然の)  「悪徳の栄え」は、生物が無生物を先立つように打ち消して無生物が生物となって祟る如く、底知れぬ命令としての「自然」が祟る症状が「悪徳の栄え」なのである。無も同然の予定調和的な全体である「自然」の個虫に「自然」が再発するような自食と生殖の光景が、のぞき穴の向こうの「悪徳の栄え」の秘密である。  のぞき穴の向こうの姦通の情景は、単にVenus の解の一つに過ぎないのであるから、折檻して(コンナトコロニモイル!)ウェヌスを狐憑きのように叩き出そうとすることは、「悪徳の栄え」の自食と生殖の光景に悖るかに見える。しかしそうではなく、加虐とは、加虐が被虐となって姿を晦ます道であり、被虐であるかのように導かれるはずなのである。  「悪徳の栄え」が汚穢と汚辱のはらわたの中に手やら足やらを突っ込んで掻き回し、腥い雫をしたたらせて取り上げようとするものは生首であるが、秘密過ぎて無も同然の「自然」は、この生首のように振る舞う。「悪徳の栄え」の基調は込み上げるおかしさである。

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