碧空1629 phantom circuit137(一対の狐憑き)
1629 phantom circuit137(一対の狐憑き)
髑髏装置(場所となって潜伏しないで、後れて来るはずの主体が途中までしかやって来ないのぞき穴)は、Mephistophelesの装置である。オペラ座のファントムは、のぞき穴が場所となって潜伏しない限りではクリスティーヌの「壁に写る影」(声の主)となって、その、後れて来るはずの主体が途中までしかやって来ないで横溢する異類の気配は、尨の症状がラウールを覆いかけた焦燥である。それは、輪郭を冒されたクリスティーヌを濃霧のように覆いかける憂愁でもある。
つまり、オペラ座は、世界の終わりのようでも雌雄異体の気配でもあるように宙に浮かび、ラウールとクリスティーヌの対い形成は、一対の狐憑きの如くなのである。


0 Comments:
Post a Comment
<< Home