Wednesday, December 18, 2019

碧空1636 phantom circuit144(ジュリエットに忍び寄る影)

1636 phantom circuit144(ジュリエットに忍び寄る影)  天使は空中で自在ではない、この半種個の宙吊り状態は、VENUS の姦通の果実であるEROSが姦通に先立つ、その「天空の」という範疇である。初恋は、初めてであるはずなのに初めてではない「世界の終わり」の無意識が祟る雌雄異体の気配の広がり(日常)が、しかも忽然と収縮して光り出すのである。  修道院や尼寺の日常は雌雄異体の気配の広がりの収縮ではなく、それは、中世的な性欲が俗世を棲み分けたのである。初恋は修道院や尼寺をも襲う。初恋は、性欲とは何かまるで違うのである。  生殖とは違うジュリエットの境地が中世的な禁欲に似ているのは、その卑猥と淫靡、残忍と逸楽、すなわち「悪徳の栄え」が奔放に見えて苦行でしかないからである。しかしそれは、性欲の麻痺どころか掻き立てるのであって、どこからか忍び寄る影に怯えているとすれば、それは、初恋のはずである。奇妙にも、初恋は、性欲の麻痺や停止なのである。

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