Tuesday, December 24, 2019

碧空1640 phantom circuit148(ジュリエットの系譜)

1640 phantom circuit148(ジュリエットの系譜)  呼び出しを食らったアブラハムの、息子イサクを燔祭に捧げるための瞑想的な驢馬との旅は、生贄であることを他の誰かの身体に移すジュリエットの、その、専制の夢想がこの世のものになるまでに淫蕩、嗜虐して滅法に手探る旅「悪徳の栄え」にエコーしている。  奇形膿腫とは、他の誰かになるまで器官を延長することで、ジュリエットの、進化を遡上するような減速撮影の旅路は、蛆も同然のジュスティーヌになるまで続くのであるが、雷電に撃たれて口腔から玉門まで通るユピテルの凌辱が告知しているのは、ジュリエットに人知れず寄り添っていた影がいつの間にかジュスティーヌの生首に変貌していく減速撮影の旅路である。つまり、ジュスティーヌを捕食したはずのジュリエットはジュスティーヌに輪郭をおかされる如くに長靴を穿いている。この輪郭喪失は、性感帯が漂い出して遍在するのである。  アブラハムの燔祭の旅に寄り添うような人々の夢想は、専制的な底知れぬ種の夢想であるが、人々の蛆も同然の消耗、浪費を取り返してはくれない。専制が猖獗して飽くことがないのは、人々の間に罪のように潜伏して後れて出現しては、人々の間に場所のように途中までしかやって来ないからである。

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