Friday, December 27, 2019

碧空1642 phantom circuit150(専制の夢想の頓挫、その儀式)

1642 phantom circuit150(専制の夢想の頓挫、その儀式)  闇から闇へ葬られる雪女房の夢想は、生贄であることを他の誰かの身体に移す専制の夢想で、他の誰かの身体の究極は頂点が取り消された三竦みの捕食の輪である。雪女房の猛威は、人々の間に罪のように潜伏して後れて出現しては、人々の間に種のように途中までしかやって来ない。  その猖獗する息吹は、変脱しても変脱しても闇から闇へ葬られる秘密そのものが悔やまれている。後れて来る主体が地下に移って棲み分けるように後れて来る悔い、それが雪女房の「壁に写る影」なのであるが、この壁が、棲み分けずにはいられないように隔てる羞恥なのである。  ジュリエットはジュスティーヌの(あるいは、ジュスティーヌはジュリエットの)見てはならない「壁に写る影」であるが、その羞恥の壁はのぞき穴であるから誘惑でもある。ジュリエットの専制の夢想が闇から闇へ葬られるのは、その「悪徳の栄え」の夢想が頂上と底辺に厳しく分け隔てられた階層の酷薄な展開を見据えるかに見えて、三竦みの循環に巻き込まれてしまうからである。ジュリエットと仲間たちの玉門と菊座を交換して複雑に組み合わせられ、輪郭の励起と喪失が絡み合った体位は、専制の夢想の頓挫を(三竦みの輪を)なぞる儀式の如くである。

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