Monday, December 30, 2019

碧空1644 phantom circuit152(後悔の萌芽、絶対の感情)

1644 phantom circuit152(後悔の萌芽、絶対の感情)  のぞき穴の向こうで選択が起こる、その決意は塵も同然の偶然であるが、まるで塵も同然ではなくなるために、とでもいうように、見てはならない、あるいは話してはならない、といった禁止と誘惑が発生する。  後れて来る主体は、能所の解離したのぞき穴が場所となって潜伏して、不断に選択を強いられているのに、この、選択と強制は解離している。選択のような強制の、その解離は、受身、自発、尊敬、可能の分岐であるが、選択の無意識は受身と尊敬、強制の無意識は自発と可能である。この秘密、極端に私的な細部の潜伏が、どんな選択も強制も後れて来る悔いを初めから孕むことになる。  対い形成が選択的であれば、しかし塵も同然の偶然はそれほど自由な決意ではなく、強制的であれば、しかし塵も同然の偶然はそれほど圧倒的ではなく、選択的であれ強制的であれ程度でしかないことが、後悔の萌芽である。一目惚れのような対い形成は、その、選択のような強制は解離していないので程度は取り消され、その、絶対の感情が、不思議にも(塵も同然の)なつかしさなのである。不思議にも、というのは、その(塵も同然の)なつかしさが何か嫉妬のように(モノニマギレテ)迫る興奮だからである。  恋の領域は、選択のような強制であるが、絶対の感情の頓挫は、結果として秘密の由来、前身、正体、履歴を知ることに導くのぞき穴の禁止と誘惑の図式が祟るのである。

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