Thursday, January 02, 2020

碧空1646 phantom circuit154(物語るのぞき穴の禁止と誘惑の図式)

1646 phantom circuit154(物語るのぞき穴の禁止と誘惑の図式)  魔法が活躍する譚は、進化論の地質時代的な経過を減速撮影した効果である。その禁止と誘惑の図式は種として実在するように(従って実在するかのように)呼び出されている。  「悪徳の栄え」の、その禁止と誘惑の図式は良心として塵も同然ではないように(従って塵も同然ではないかのように)呼び出されている。ジュリエットの「私」の危機(ユーモア)としてのジュスティーヌは、腸管を潜って一体何物なのか全身で探りながら、禁止と誘惑の図式として呼び出された自然が祟っているのであるが、生首のようにコンナコトニナッテシマッタと太い息を洩らすふうである。  「悪徳の栄え」は、ジュスティーヌに突如として這い上がった人面瘡(ジュリエット)が制御不能にしゃべりまくる怪談であるが、物語るのぞき穴の禁止と誘惑の図式は、禁止されたジュリエット的なものに誘惑されるジュスティーヌがジュリエットになるまで器官を延長するが、そのジュリエットはジュスティーヌ的なものに誘惑されているから禁止するというように、呼び出されている。  Hegel の精神もFreud の無意識も、物語るのぞき穴の禁止と誘惑の図式が呼び出されているのであるが、一旦禁止と誘惑の図式が呼び出されると、それは打ち消されない。

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