Wednesday, January 29, 2020

碧空1664 nautilus 7(絶対速度の移動)

1664 nautilus 7(絶対速度の移動)  狐狸の気配は、模写能の模写である。狐狸が媒体に化けるのは、後れて来る主体の模写能(平均化や提喩)を模写し、狐狸が場所に化けるのは、後れて来るはずの主体が途中までしかやって来ない模写能(命令がこの世のものとなって祟るmetamorphosis )を模写する。  この世のものとなって姿を現わすと同時に姿を晦ますmetamorphosis は、同時に命令が場所となって潜伏するのであるが、この場所となって潜伏した命令を後れて来る主体が法則として抽出して場所を媒体に変形することは、具体としてのこの世のもの(媒体)に半具体としての媒体をつけ加える。この半具体としての媒体は平均化する模写能、後れて来る主体の模写能の模写である。技術革新の基盤である(危機に直面した民族の移動強迫のような)気配は、この平均化の魔術であるが、その猛威が狐狸の気配なのである。  誰もが欲しがるものへ誰もが引き寄せられるような(まるで民族の移動強迫のような)熱狂は、輪郭を喪失する熱平衡へ向かうのであるが、見てはならないのぞき穴を(後れて来る主体ののぞき穴ではなく、後れて来るはずの主体が途中までしかやって来ないのぞき穴を)タイム・スリップするように何度も覗きに戻りたくなる、というより戻ってしまう。  この(何かまるで連れ戻されてしまう)移動は絶対速度である。のぞき穴に覗くのは、「私」が終わるところで極端に私的になる生首である。つまり、この絶対速度の移動は、いつの間にか模写能の魔術が平均化からmetamorphosis に(まるで連れ戻されるかのように)変脱してしまうのである。

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