碧空1665 nautilus 8(恋を励起するのぞき穴)
1665 nautilus 8(恋を励起するのぞき穴)
絶対速度の移動、すなわち模写能の魔術の変脱は、世界の拡張の果てに世界の終わりが来るのではなく、世界の終わりは初めてであるはずなのに初めてではなく、タイム・スリップは時間を移動するというより世界の終わりが媒質なのである。
タイム・スリップは恋を励起するが、それは、後れて来るはずの主体が途中までしかやって来ないのぞき穴が種と個の解離した雌雄異体の気配を広げるのではなく、のぞき穴に種と個が解離しない半種個がのぞくからである。タイム・スリップは死者の目、猛禽類の鳥瞰でもあるが、天使の目なのである。その目がのぞく生首が鏡像ではない振りをして、恋の蜃気楼は励起する。
しかし奇妙なことに、覗いてはならない産屋の中に鱗に覆われた魚族や大蛇のおぞましい姿を覗き見てしまうように、のぞく生首が鏡像ではない振りをして幻滅も起こるのである。


0 Comments:
Post a Comment
<< Home