Wednesday, February 19, 2020

碧空1678 nautilus21(天使のテロル)

1678 nautilus21(天使のテロル)  ある日突然失踪して、拉致されたとも疑われる人々の顔写真を、同じ大きさに切り揃えて切手のシリーズのように羅列して、あるいは微かな歪みからウォーホルの「コカコーラ」のように列挙し直して、その誰もが戻って来るようにまじなうポスターの、その、水底から浮き上がって来る(従って水底に沈んでいた)魅惑に被曝するのは、鸚鵡貝の目が見ひらいたのである。  千変万化の顔面のシリーズが孕む絶対の顔面と表情が予定調和的に膨れ上がって来るだけでなく、個が終わるところで極端に個がズーム・アップして、これはもう天使のテロル、被狙撃(雷電が直撃するような)被照射のおののきなのである。  それは、偶然通りすがる、あるいは偶然居合わせる振りをして祟るのであるから、半種個が剥き出しになる恋も同然であるが、つまり、恋は天使のテロルも同然であるが、一体どう分岐するのだろうか。  それは、区別のつけにくい生贄であるか救済であるかの、その、一方がゴーストとなってかかる異本なのであるが、どちらも、何度ものぞきに戻らないではいない。

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