Tuesday, February 04, 2020

碧空1668 nautilus11(「モナリザ」を何度ものぞきに戻らないではいない)

1668 nautilus11(「モナリザ」を何度ものぞきに戻らないではいない)  「モナリザ」は訪れる者が記念撮影したくなるような絶景であるが、薄気味悪く迫る蜃気楼の魅惑も、「モナリザ」を訪れる人々に応じて呼び出される千変万化の仮面の平均化の魔術にかかって予定調和的に膨れ上がる(すなわち)種となって姿を晦ますように迫る「モナリザ」の仮面の埋蔵量の気も、撮影不能であって、ホラ、コレガソウダ!というようには指示も証明もできない。  一体何ガ何ダトイウノダロウ!というようにピントを合わせるように何度ものぞきに戻ると、「モナリザ」の受難は、盗まれて屋根裏部屋に死蔵されていたことではなく、本当の持ち主が接近すると「モナリザ」は蜃気楼を出してコンナトコロニ盗マレテイル!というように(敷浪が打ち寄せる如く)迫るが、真に迫るのではなく、あるいは、首筋や手の甲に鱗が這い上がっていて「モナリザ」の正体は行方知れない。  人々は何ガ何ダトイウノダロウ!というように「モナリザ」を巡礼して、その微笑が荒野を背景にしているように「モナリザ」を背景に記念撮影して笑みを浮かべてみるが、しかしそれは、釘づけの磔刑のMessiah と2ショットにしようとして頓挫するようなものだ。それは、世界の終わりを写真撮影しようとして、しかし実在性の程度が取り消された絶景が写るはずもなく、しかしまたタイム・スリップするように何度ものぞきに戻らないではいない。まるで、むこうへ行ってしまう浮雲を絶景の目じるしにしてしまったというふうだ。

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