碧空1687 nautilus30(生首となって迫る)
1687 nautilus30(生首となって迫る)
Jesus Christが実在するように(従って、実在するかのように)まじなうヨハネの、秘密は何か。nautilus27を敷衍するならば、既存のユダヤの女とは交われないがJesus Christのような珍しい昆虫とは交わって雄になれる、そうしたヨハネの首を刎ねたのは、存在してはならないJesus Christの反直観性の、その二重性の、その葛藤の分割が、何度ものぞきに戻らないではいないヨハネの身体に転位したのである。あるいはヨハネは、Jesus Christの、存在してはならない「壁に写る影」を、「私」が終わるところで極端に私的になる生首を以て、サロメを通して模写するのである。つまり、サロメは、このmetamorphosis を無自覚に目撃する写真機として呼び出され、その、呼び出されることの魅惑は、写真が生首となって迫るからである。
あの鶴が実在するように(従って、実在するかのように)告白する鶴女房の、その反直観的な「壁に写る影」の、その葛藤を解消するとでもいうような分割も、どこかに転位して生首が宙に浮くことになる。反直観性を解消しようとして写真撮影しても、写真は単なる剥離像ではなく自ら自らの祖先となる生首となって反直観的に肉薄するのである。


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