碧空1688 nautilus31(天使の矛盾が迫る)
1688 nautilus31(天使の矛盾が迫る)
1868.3.23 イギリス公使H.S.パークスが四條畷で十津川の浪士に襲撃された事件で、斬首に処せられた三枝蓊がこちらを見て居る処刑2時間前の写真や、粟田口に晒された生首の写真や、鎌倉イギリス人殺傷事件の下手人とされて横浜戸部暗闇坂上の刑場で斬首された清水清次の白木の梟首台に粘土で固定された首を(目隠しを拒み、大音声で詩を吟じ、刎ねるのに三太刀もかかったという首を)元治元年(1864年)戸部吉田橋詰めの道行く人々に紛れ込んで何度ものぞきに戻らないではいないのは、むろん生首が「私」が終わるところで極端に私的になって喉元に迫るからだけでなく、その、拡張すると同時に収縮する天使の矛盾(半種個)を解消しようとして写真撮影しても、その写真が胸潰れる如くにもう一つの生首となって、二重に喉元に迫るからである。
鸚鵡貝の目の見ひらく「モナリザ」が何度ものぞきに戻らないではいないのも、天使の矛盾が(敷浪の打ち寄せる如く)迫るからである。


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