碧空1693 nautilus36(最後の一羽がモウ一羽イル!)
1693 nautilus36(最後の一羽がモウ一羽イル!)
Dracula は誰と入れ替わったのか分からない自ら自らを追い越す自食の光景であるから、天使的な半種個でもあれば悪魔的な半真偽でもある。それは、鏡に映らないというより、後れて来るはずの主体が途中までしかやって来ないDracula と、場所となって潜伏するはずのDracula との区別がおかされて、鏡像を乗っ取られたように部屋が映ってしまうのである。「モナリザ」の症状が荒野であるとすれば、Dracula の症状は部屋なのである。
薄気味悪く迫る「モナリザ」は乗っ取られた鏡像で、「モナリザ」が鏡像を乗っ取るのは自ら自らを追い越して「私」になりたがっているのであるが、それは「私」の鏡像ではなく、しかしオマエノコトナンダゾ!と洩れる声は声にならない微笑そのもので、最後の一羽がモウ一羽イル!というふうだ。
これは、誰と入れ替わっているのか分からない種族かどうかを識別するための、秘密の踏み絵として使える。


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