Friday, April 10, 2020

碧空1712 nautilus55(過冷却状態の影の国)

1712 nautilus55(過冷却状態の影の国)  エルピスの感染の諸形式、すなわち運命譚や魔法譚や幽霊譚、ミステリや精神分析は何かを前触れているようでしかも、来たるべき偶然、個、悪、偽、症状となって祟る影、すなわち運命、種(EROS)、良心、精神、無意識がElpis に変装しているために、その、エルピスの感染の(従って夢の)諸形式は系統発生的に後継するかに見える擬似救済なのである。  それは、世界の終わりの隠れなさではなく、エルピスに留まって、霊的でなくなることの禁止あるいは中止、来たるべき偶然や個や、悪や偽や症状にならずに済む(過冷却状態の)影の国である。  浦島は世界の終わりに出たのである。それは影の国の擬似救済ではなく、生贄なのか救済なのか区別がおかされた秘密の終わりに出るmysterium 、記憶喪失の如く俄然我に返る如くである。しかし、開けてはならない玉手筥に閉じ込められていたものは過冷却状態の現在で、開けるや時計のひどい遅れが一気に(空を暗くして押し寄せ獰猛に食い尽くす砂漠飛ビ蝗のように)経過する。一旦世界の終わりに被曝した浦島は何度も開けに戻らないではいない。来たるべきものの影が霊的でなくなるのではなく、Elpis に変装して玉手筥の底に潜んでいるからである。

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