Sunday, June 07, 2020

碧空1762 nautilus105(Elpis に罹っている)

1762 nautilus105(Elpis に罹っている)  偶然、個、悪、偽、症状は、Elpis に罹っている。Elpis は、その変装にして系統発生的に変脱する運命、種(EROS)、良心、精神、無意識は、奇形を催促するのである。  カインが代表する神格は亡命、アベルが代表する神格は分岐であるが、亡命も分岐もElpis であって、彷徨えるユダヤ民族の「禁止と誘惑の図式」である。しかし、この催奇形性はMoses、Jesus Christ、Marx、Floyd、Einstein、Levi-StraussとなってElpis に罹るというだけでなく、浪漫主義の重心はあからさまに催奇形性であるし、古典主義的な調和、理想も偶然、個、悪、偽、症状のまるでエラーのような偽装であってElpis に罹っている。  科学的な懐疑は視座の転回を催促するが、真に迫ろうとする新しいどの視座も遠近法がかかった錯覚でしかなく、科学の扱う予定調和的な世界は無尽蔵になる。このことは、原典の解釈にも当て嵌まる。解釈が扱う原典も遠近法がかかっていて、視座の転回に応じて埋蔵量の限界に漸近するどころか、輪郭を喪失して膨れ上がってしまう。すなわち、Elpis に罹っているのである。

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