碧空1768 nautilus111(ヨセフに顕れる症状の方解)
1768 nautilus111(ヨセフに顕れる症状の方解)
モーゼは双子の片割れのはずである。余計なものであるために流されたのである。ヨセフの異腹の兄弟たちもヨセフの双子の片割れが分裂したものであるが、流されたのはヨセフなのである。
双子の苦悶は、個や偶然に迫ろうとして偽に出てしまう精神の、半真偽から脱け出せない苦悶である。それは精神の一形式なのではなく、精神に変脱した「禁止と誘惑の図式」であるが、「私」に迫ろうとして他の誰かに出てしまう症状は、後れて来るはずの「私」が半種個から脱け出せないのである。
夢を解くヨセフは半種個から脱け出せない。それは、後れて来るヨセフの遠近法のかかった夢判断ではなく、無意識の隆起である。それはノアに大洪水を告げるように、ヨセフの舌を通して7年続く大飢饉を告げるが、ヨセフの「壁に写る影」は他の誰かである。ヨセフが拉致されることも、夢を解くことも、ヨセフに顕れる症状の方解である。


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