Sunday, June 21, 2020

碧空1776 nautilus119(忘レナイヨウニ忘レル metamorphosis!)

1776 nautilus119(忘レナイヨウニ忘レル metamorphosis!)  罪と呼ばれる気配は、運命や種、良心や精神や無意識といった物語の間に予定調和的に出現する蜃気楼であって、「畳の目にこぼれた針は地獄の山の草となって生える」(「草迷宮」泉鏡花)ように、偶然や個、悪や偽や症状といった毒草や緋文字や奇形となって顕現しないではいない。この、忘レナイヨウニ忘レル metamorphosis!は、陶然としてしかもぞっとする。(「緋文字」N.Hawthorne)  twice-toldの吐息がかかった懐疑は罪の気配の変容で、我は疾しい、故に我有る者から、我は疑わしい、故に我有る者へ変脱するのである。  この、四重の「我」の、次のような展開は、四重の「我」を潜める。  二時間もつづいて炎天下でアフリカ大平原を横ぎった後、土人は静かにタアル語で言った。  「長い間、お尋ねしようと思っていたのです。あなたが独りでこのような草原におられ、そして太陽がかように草むらの上を照らすとき、何ものかが話すように思われたことはありませんか。私が言うのは耳で聞こえるものではなしに、あなたが小さく非常に小さく、他の方が非常に大きくなるように思われるものです」

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