碧空1784 nautilus127(恋の初動、恋の症状)
1784 nautilus127(恋の初動、恋の症状)
40年のExodus、それは荘厳な移動、群の生命に到達するために蜃気楼のような塔となって群が一体となる総掛かりの事業であるが、モーゼは、始めに流されたように、霧の中を彷徨うように導かれてカナンの方角へ流され、魂を差し出す。
ヤーウェが漠として嫉ましくモーゼがよく思い出せないように、モーゼは漠として疾しくカナンの地をよく思い出せない。これは、恋の初動の如くである。こんなところに盗まれているが、盗んで来たのはまるで「私」であるかのように嫉ましく、疾しいのである。それに続く恋の症状は、彷徨と贖罪の差異のピンぼけである。
この、恋の奇形性はむろんElpis の変装であり、スクセノユメとなって呼び出される症状である。そのようにして群の生命は潜伏して後れて来るはずの主体は、あるいは途中までしかやって来なくて忽光(惚恍)に被曝、あるいは早く来過ぎて焦燥や憂愁や憧憬となって覆いかけるのである。


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