Monday, August 03, 2020

碧空1819 nautilus162(Hannibalのexodus)

1819 nautilus162(Hannibalのexodus)  漠として予期している予期そのものである理想が間に合わせの具体として姿を現わしてしまう、それはたった一つのものであるはずなのにもう一つのものでしかなく、恋の聖別に到達したいのにどこまでも姦通の気配がつきまとうドンファンの、その、飽かぬしかし実らぬ追求は脱出の追求であるが、その影はゼウス化なのである。  実は、Exodusは贖罪の世俗化、贖罪を忘れないように忘れる擬似贖罪へ出る亡命の試みであって、しかし、Hannibalのexodusは顔の半分がいきなり贖罪!でもう半分が擬似贖罪であるような裂目、すなわち半分は霊的でなくならないが、もう半分は霊的でなくなるような痙攣的な身震いなのである。つまり半分は遠近法の崩壊、もう半分は遠近法であるような混合種に見えるのであるが、それは、人頭獣身の変格である。皮剥ぎハイド氏が真っ暗闇の中でクラリス・スターリング捜査官を追い詰める、その赤外線暗視装置を蟹の目のように装着した異形も、こうした羽化するような変格の魅惑である。それは、Hannibalのexodusの遠隔感応的イラストである。(nautilus161)

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