碧空1824 nautilus167(Hannibalの妖気、ラードの観想の遠隔感応)
1824 nautilus167(Hannibalの妖気、ラードの観想の遠隔感応)
北メリーランド、サスケハナ川に程近いヴァージャー家、その荘園の如き屋敷が妖気に包まれているのは、ヴァージャー家当主メイスンの麻痺した下肢や、単眼鏡をかけたかに見え、癩病のように崩れた顔の廃墟や、牧羊神の笛のような人口呼吸器の管が洩らす重低音の精だけでなく、食品加工業で莫大な富を築いたシカゴ時代の、とんでもない事実、醜聞の精だ。「ちょっとした手違いで」従業員がラードに加工され、パン屋に人気の製品として販売されていたというのである。
Hannibalの猟奇的連続殺人や第九番目の犠牲であるボルティモア交響楽団フルート奏者の胸腺と膵臓が剔出され、調理され、盛られていたのではないかと疑われる晩餐は、この、ラードの観想を目指し、このラードの薔薇化は、Hannibalの妹の残骸である乳歯や妹の入ったスープの観想を目指して遠隔感応するからである。(「Hannibal」T.Harris)


0 Comments:
Post a Comment
<< Home