Monday, August 24, 2020

碧空1840 nautilus183(Clarice が接近すると、Hannibalは過剰になり、多重になる)

1840 nautilus183(Clarice が接近すると、Hannibalは過剰になり、多重になる)  とっくに始まっていたのに今漸く始まったというように空間と時間は区別がつかなくなる。空間の振りをする時間、時間の振りをする空間、絶対速度とはOLD NICKの気配である。  それは、送れて来るはずの生命が宇宙の広がりに先立つ、と口走りかねない。というのも、空間の拡張は忘れないように忘れるunlearn (生命の症状)であるから、時間の収縮は卓から落下して砕け散ったコップが凝集して卓の上に舞い戻るような逆行ではなく、絶対速度の霊的抽象(生命)なのである。反増上慢、すなわち生贄であることであるような生命、いきなり贖罪!であるような生命は、問が解の振りをし解が問の振りをするtwice-toldの再発である。  「フーガの技法」(Bach)は、問が解の振りをし、解が問の振りをするようにして絶対速度を探求する。マーゴの自慰発作はとっくに始まっていたのに今漸く始まったというようにClarice の自慰発作の変奏であるし、正義(Claris)の悲鳴はcannibalism (Hannibal)の悲鳴のエコーである。「Hannibal」(T.Harris)は、Hannibalのfugue (履歴改竄的失踪)を絶対速度で通り抜けて来る「手錠が掛かったまま自ら切断したHannibalの左手」の探求である。  この自慰発作は、左手を斫り落としてでも逃亡するというのではなく、Clarice となって姿を現わすと同時に姿を晦ますためにClarice の右手に生首も同然にぶら下がってClarice を疫病が冒すようにして祟る。「羊たちの沈黙」はとっくに始まっていたのに今漸く始まったというように、左手が幻肢じみて疼くHannibalにClarice を送り込むのであるが、Hannibalの多指症は、その、Clarice の接近と声に感応した神経の励起と増幅というふうだ。Clarice が接近すると、Hannibalは過剰になり、多重になるのである。

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