Thursday, September 10, 2020

碧空1857 nautilus200(飛蝗じみたRed Dragon!)

1857 nautilus200(飛蝗じみたRed Dragon!)  Grahamは、兎唇で鼻は潰れていてカグラコウモリじみた畸形Dolarhyde を前触れる予感のようなものなのか。しかし、畸形は範疇の拡大であって縮小や精錬ではなく、しかも、コピーしている間に最後の一羽になるような進化である。これは、ヨハネがJesus Christを前触れるのに酷似して迫るが、生まれたばかりのDolarhyde を見て息を呑む異形性は、東方の三博士がコンナコトガアルノカ!と驚嘆する反直観性とは何かまるで違う。  兎唇のDolarhyde の狩猟の醍醐味は、兎唇が掌へ放浪する位置異常で、捕まえた昆虫が跳ねてひちつくように、掌中の、幸福な家族を撮影したホーム・ムービーのフィルムは口唇の中で跳ねてばさつく幸福な家族の脚や翅が食み出る。  しかし実は、口腔から食み出るのは、祖母の(鋏を持って陰茎を切断しに階段を上がって来るのをイツマデモ待ツコトヲ止メラレナカッタ)入れ歯なのではないか。その凍結は、とっくに過ぎ去っているはずなのに過冷却状態の現在で、何度も解凍されて白いスクリーンに幸福な餌食が映し出されるフィルムは多重の暗喩である。鏡ヲ何度モノゾキニ戻ラナイデハイナイ!  しかしまた、何かが本当に食み出るとすれば、何かが本当に鏡に映るとすれば、何かが本当に起こるとすれば、それは、飛蝗じみたRed Dragon!なのだ。それは、青白く放射するポロニウムの発見といったものではなく、能所を反転して「私」をコピーする淋しい復讐ではなく、群の生命の、いきなり贖罪!の超新星、すなわちとっくに消滅している、というより、遡上する「暗室作業」なのである。(「Red Dragon」Thomas Harris)

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