Tuesday, September 29, 2020

碧空1876 nautilus219(足を踏み入れた途端に思わず飛びのいてしまう)

1876 nautilus219(足を踏み入れた途端に思わず飛びのいてしまう)  ニューオルリンズの巨大スタジアムに肉塊を四散させるテロ計画を遠近法に包むファシルは、その、いきなり飛行船が全天を覆うテロへの段階がもうこれ以上伸びていかない情況に面して、応急の案を見つけようとスタジアムの芝生に足を踏み入れた途端に思わず跳びのいてしまう。柔らかい肉を踏みつけたようだったからだ。  聖痕の俘虜ではないファシルは、カインの種族なのだ。ファシルは聖痕を嫉むが、聖痕に襲われたいのではない。消耗品の平均値に、肉塊や虫螻蛄のなんでもなさに貶めたいのだ。ファシルがどこへ行こうと、足を踏み入れた途端に思わず飛びのいてしまう。避けたはずのぐにゃりとした、なんでもない顔を踏みつけてしまって気味悪がるのである。ぐにゃりとした肉塊になってなんでもなくなってしまいそうだとは思わないからである。

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