碧空1923 nautilus266(無意識から戻れなくなりそうな心細さ)
1923 nautilus266(無意識から戻れなくなりそうな心細さ)
彷徨は、雌雄異体の気配が誘う煩悶、異性を探すように励まされているのに不覚にも何ヲシヨウカというようであって、ひどく年はとっていても必ずや若返って現われる。
致命的な遠方を体現した獅子身女面のSphinxが旅人に謎を掛けるのは、誰にも解けない疑問の罠に掛けるのである。Oedipus の彷徨、その徴候が腫れ上がった下肢となって現われるような輪郭の放浪は、遠方へ流される空腹から始まるが、夜と出会う致命的な遠方は、打ち消された牝のSphinxが潜伏する荒野であるから、何処へ遁走しても致命的にSphinxの顔の上なのである。
その、顔の上に落下する衝撃は、タイム・スリップして覚醒したはずなのに無意識から戻れなくなりそうな心細さであるが、それは孤独なのではない。というのもそれは、本当の持ち主に連れ戻される「私」の衰弱だからである。


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