碧空1839 nautilus281(「暗夜行路」の燃料)
1839 nautilus281(「暗夜行路」の燃料)
坂口にせよ祖父にせよ、水谷にせよ直子にせよ要にせよ、その頑固な現実性は、謙作が打ち消す不真面目や下品、卑小や失敬を代表する夢のような表出で、謙作を脅かすが守護する運命の如く、しかし運命の本当の持ち主は謙作である如くして異常接近するのであるから、漠として「暗夜行路」に跨がる「凶」が変に光って、謙作は漠として不快なのである。
この、狐憑きを叩き出そうとして打擲するような(しかし、効果のない)不快は、空転も同然の駆動力が跨がる「暗夜行路」の燃料である。


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