碧空1850 nautilus292(豪華とメランコリーの満潮)
1850 nautilus292(豪華とメランコリーの満潮)
「それはアンスル・ボルンという30歳の巡回牧師で、ある日(1887年1月17日)彼は銀行から551ドルの預金をおろし、突然グリーンから失踪、2ヶ月の間行方不明であった。この間彼はA.J.Brownと名乗ってペンシルベニアのノーリスタウンで小さな雑貨店を切りまわし、仕入れ万端を立派にやっていた。しかもこうした仕事はそれまでに一度もやったことがなかった。1887年3月14日、彼は突然覚醒して家に戻ったが、その間のことは完全に忘れていた」
魂を売る、それは、Rachmaninoffの第18変奏が記憶喪失してNiccolo Paganiniの主題になっていることであるが、突然第18変奏が覚醒して魂が失踪を解く。Niccolo Paganiniの主題が順次変奏されて第18番目に至ったかのように見えるのは、この、漠とした予期である魂の、突然の解明、光り出す豪華とメランコリーの満潮である。


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