碧空1871 nautilus313(深々と膨れ上がる如く迫る奥行)
1871 nautilus313(深々と膨れ上がる如く迫る奥行)
膨れ上がって奥行の如くである蜃気楼、とは何か。
場所である。しかしそれは、この世のものとしての場所ではなく、この世のもの(解)となるために打ち消されて潜伏した運命や種といった予期、あるいは良心や精神や無意識といった問である。
この、この世のものが占める場所はこの世のものが占める目的と区別がつかない、というより、いつの間にかこの場所と目的は変脱する。この変脱の気配がまた漠として深々と膨れ上がる如く、深々と膨れ上がる如く迫るとしたら、それはこの世のものが場所や目的を占めないために、奥行が焦燥や憂愁なのである。


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