碧空1873 nautilus315(奇妙な追跡)
1873 nautilus315(奇妙な追跡)
罪なき者が飲めば薬になるが、罪ある者が飲めば腹が膨れ上がってはじけてしまうという泉、こうした恫喝が一旦入り込むと、その泉の片隅を回避したとしても、どうにも取り憑いた恐怖からは逃れられない。泉を試して見るなどということは思いも寄らない。罪があるのか罪がないのかの境目が分からないから、罪は程度ではなく飛躍であるから、いつまでもやって来ないようでいきなり飛躍する最後の審判がこんな片隅に潜んでいて(潜んでいるだけでなく、迂闊に通りかかる旅人に疫病のように乗り移ろうとしていて)怯えさせるのである。
悪疫を引き起こした犯人を探すOedipus 王こそは実はその元凶であると分かる奇妙な追跡は、犯人が犯人を探す王を兼ね、記憶喪失や催眠術から覚醒するように指を鳴らすような合図を待っている。犯人探しへとOedipus を駆り立てる力とは、運命と呼ばれる責めであり、問であるが、見てはならない影、しかしずうっと前から知っていて何度ものぞきに戻らないではいない影にOedipus は滅ぼされるのである。


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