碧空1884 nautilus326(長目の効果、エロヒムの効果)
1884 nautilus326(長目の効果、エロヒムの効果)
十勝の原頭で雁行を見た記憶は本当なのか、それとも、映像で見た雁行や雁行の話が、あの十勝の空に投射された記憶錯誤なのか。それとも、問(予期)に反転した雁行の映像が真空反応のように鬱勃と雁行(解)に次元跳躍したのか。
第三の雁行は、第一の雁行と区別がつかないはずだが、何かまるで違う。第一の雁行は認識であるが、第三の雁行は認識の座礁である。しかし、この頓挫は、発作的に惚恍を以て模写されたエロヒムの露頭のしるしである。
エロヒムの中間は、遠くして近い長目の効果が景色を包むように、一つになるために半分になるエロヒムの効果に被曝している。
青年ゲーテは、パリへの途上シュトラースブルクを通過するマリー・アントワネットを、箱馬車に嵌め込まれたガラス越しに目撃している。単なる長目の効果なのか、エロヒムの効果なのか。ゲーテに、ギロチンとはいわぬまでもクレウーサの神話となって、何か漠とした予感が不吉に迫る。
247-1 クレウーサ:メーデイアは助けてやったのにイアーソーンがクレウーサと結婚したのを怒り、クレウーサを殺し、さらにイアーソーンの二人の子を殺し、竜車に乗って空中を飛び去る。(ゲーテの自叙伝が200 年も閲した後で附された註の片隅)
しかし、ゲーテに薄気味悪くのしかかって迫るのは、シュトラースブルクを通過していくマリー・アントワネットではなく、シュトラースブルクを覆う大聖堂なのである。


0 Comments:
Post a Comment
<< Home