碧空1901 nautilus343(奇妙な奥行)
1901 nautilus343(奇妙な奥行)
何度ものぞきに戻らないではいない世相の(鸚鵡貝の)目の気配は、しかも満目の世界にのぞき込まれている衝撃で、声を掛けてはならない高所を歩く夢遊病のように罪の励起である。
それは、打ち消されて潜伏したもう一つの片隅が浮上して、片隅に浮かび上がった世相が、声を掛けてはならない夢遊病の歩く高所も同然に戦慄的になるのである。もう一つの片隅の浮上はタイム・スリップするようなものであるから、それは高所からの墜落ではないが大気を寂漠にする場所の場所の浮上のように輪郭喪失が輪郭の励起であるような落下である。
つまり、罪の励起は、この世を占める零落ではなく、零落疲労といったふうにもう一つの片隅を打ち消せない焦燥や憂愁の、奇妙な奥行なのである。


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