Thursday, February 11, 2021

碧空1909 nautilus351(危機の、種の如き移動)

1909 nautilus351(危機の、種の如き移動)  世相の奇妙な奥行は、迫る!或る偶然の片隅の無意識が迫るのである。それは、流行や党派の熱狂が、狐憑きか、狐狸に化かされているとでもいうように迫る、そんなふうだ。  あるいは、江戸の秩序の、階級制度の危機に、見てはならない壁に写る影が「ええじゃないか」となって殺到するようなものである。もっとも、「ええじゃないか」は、明治の新しい秩序の無意識が明治に先立って殺到するのでもある。  「ええじゃないか」が上陸しなかった四国の人々には「ええじゃないか」が狐狸に化かされているのではないかと見えたように、文明開化も文明開化の無意識がかかって迫るのであって、同じようにして、乾燥の危機のアメーバの殺到と、種の如き移動のように、戦中の高揚にも戦後のデモクラシーにもゴーストがかかっている。  一体この、何度も繰り返される種の如き移動は、何の危機なのだろうか。

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