碧空1916 nautilus358(二重の何デモナイ!)
1916 nautilus358(二重の何デモナイ!)
丁度その頃、東京で小畑少尉は何をしているのか。(nautilus350)
6月19日大鳳を最後に離艦した艦爆機が奇妙な急降下をして波に機影を没した。殆ど同時に見張員が右30度に雷跡が接近するのを発見して大鳳は向きを転じたが4発中1発を躱せなかった。
第一航空戦隊は潜水艦の網の中に入り込んでいた。あの急降下は、雷跡を発見したので魚雷に体当たりする試みだったのである。
艦首のガソリン庫に亀裂が入り、ガソリンのガスが溢れ、靴の鋲と鉄梯子とでスパークして引火する恐れがあった。敵の母艦群へ向かった第一次攻撃隊は低空飛行を続け、一気に急上昇して逆落としに急襲する戦術だったが、上昇しようとしたその上空には敵の戦闘機が群がっていた。
久木少尉は休憩室から配置に戻っていたが突然大音響がして、気がつくと何処とも知れない闇の中でうめき声がして、跳び起きようとすると脚から背筋にかけて引き攣るような激痛が走った。背後の鉄壁の裂目から火が吹き込んでいて、頭髪を焦がす匂いがした。何かに頭を殴りつけられのびていたのだ。ガソリンの誘爆だった。交替で休憩室に入った当直員は残らず粉砕されていた。
粉砕されていた!ということは、久木少尉が場所の場所の浮上で宙に浮くようにはズーム・アップされないで潰されるということである。
この、この世の崩壊とこの世のものの崩壊とは、大雑把に括ってどちらも何デモナイ!の出現であるが、程度の崩壊(何デモナイ!)がズーム・アップして霊!になるのとはまるで違って、崩壊の程度がズーム・アップする何デモナイ!は蛆や肉片や塵といった零!である。


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