Monday, March 01, 2021

碧空1926 nautilus368(運命、双子のトリック)

1926 nautilus368(運命、双子のトリック)  問としての運命と解としての運命が解離しないことは問としての「私」と解としての「私」が解離しないのであるが、このmysterium をミステリに転用しようとするかのように、Oedipus はやって来る。  Oedipus は、記憶喪失から醒める効果が出るためであるかのように、生まれてすぐに流される。悪疫流行の犯人を捜す(記憶喪失も同然の)Oedipus 王が追い詰めていって終に喉元まで上り詰めて来た犯人の顔をまさぐって、それが徐ろに自分の顔となって浮かび上がって来て真に迫る恐喝(オマエナンダゾ!犯人ハ)に驚愕する、というふうなのである。  あるいはOedipus は、問としての「私」と解としての「私」が解離シナイ裂目に面して、狼狽から転移発作的に解離シテ模写する俗説に従って、身体を遊離した王の魂が犯人の身体を遊離した魂と入れ替わる、そんなふうにしても、犯人と懸け離れた(誰よりも犯人らしくない)者が犯人である、といった双子のトリックが仕上がることになる。  あるいは、Oedipus がタイム・スリップすると、そこではOedipus が犯人であることが鏡像が驚くように覚醒するのである。

0 Comments:

Post a Comment

<< Home