碧空1943 nautilus385(何度も受肉しないではいない世相)
1943 nautilus385(何度も受肉しないではいない世相)
或る偶然の片隅の無意識は、二重になる。或る偶然の片隅となって(次元跳躍して)償うようにコピーする霊的抽象と、或る偶然の片隅を(反転して)償うようにコピーする抽象との、二重のゴーストである。
この反転は、霊的抽象の次元跳躍を反転的に打ち消す抽象であるから、霊的抽象は二重に打ち消されて亡霊的に祟る。こうした潜伏が或る偶然の片隅にあふれ出して、世相は迫るのである。
これは、真に迫る態度の危機である。予定調和的に所有る種や全体や無意識といった命令が剥き出しになる種の乾燥の危機から、種の如き移動が鬱勃として、世相が薄気味悪く迫るのである。
このようにして、真珠湾奇襲の未明は、真に迫るのではなく、世相が薄気味悪く迫るのである。
それは、追い詰められた種の、一体の種の如くのたうつ運動であるが、「私」の如く洋上を逆立ちして歩く夢遊が(反転して)亡霊的に祟るのである。義経の鵯越の逆落としや、雪降る夜半の蕎麦屋の二階で待機する赤穂浪士が祟るだけではない。回避しようとするのに突き進んでしまう運命ノ暗示を何度ものぞきに戻って受肉しないではいない反復強迫なのである。


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