碧空1863 nautilus404(世界の終わりの覚醒)
1863 nautilus404(世界の終わりの覚醒)
世界の終わりは、枯渇というようなものではなく、doppelgaenger のようにいつまでも途中までしかやって来ないのである。
世界の終わりほど興味を掻き立てる興奮も絶景もないが、その場所は目的との区別をおかされ、その焦燥は疾しさと区別がつかない。釘づけの磔刑の十字を何度ものぞきに戻らずにはいないのは、それが世界の終わりの興奮と絶景、焦燥と疾しさを彫刻していて、途中までしかやって来ないからである。
彫刻としての釘付けの磔刑の十字を見詰めていると、雨蛙が周囲の網膜像を(取り巻く環境が大理石なら模様の中のアンモナイトまでも)表皮に転写するように釘づけの磔刑の十字が丸ごとコピーされて劇的に変態してしまい、途中までしかやって来なくなる。
もっとも、この変態は、転写なのではなく、眠り込んでいた世界の終わりの覚醒である。


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