Wednesday, May 26, 2021

碧空1911 nautilus452(fugueとしての「Faust」)

1911 nautilus452(fugueとしての「Faust」)  「それはアンスル・ボルンという30歳の巡回牧師で、ある日(1887年1月17日)彼は銀行から551ドルの預金をおろし、突然グリーンから失踪、2ヶ月の間行方不明であった。この間彼はA.J.Brownと名乗ってペンシルベニアのノーリスタウンで小さな雑貨店を切りまわし、仕入れ万端を立派にやっていた。しかもこうした仕事はそれまでに一度もやったことがなかった。1887年3月14日、彼は突然覚醒して家に戻ったが、その間のことは完全に忘れていた」  A.J.Brown は資本主義的分業と交換の衝動、プロテスタントの無意識である。このfugue(夢中遊行的失踪) は、独白的対話を活写しているが、Mephistophelesが交換したがるのも、Faust の無意識の位格、すなわち、資本主義的分業と交換の衝動、科学的分業と変換技術の衝動の位格だからである。「Faust」の独白的対話は、fugue なのである。

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