碧空1929 nautilus470(豪華とメランコリ)
1929 nautilus470(豪華とメランコリ)
神話的懲罰を鎧う、というのも、プロメテウスやタンタロスやシシュフォスが脱け出せない神話的懲罰の不断の再発こそは巨人族をして巨人族たらしめる責め或いは責め苦であって、天に迫ることだからであるが、この、巨人族のように天に迫ることは、Hollywood の、その、鏡と鏡像の中間の豪華とメランコリに(Hollywood の真に)迫る。
偽りが大気となって真が伝わるplotの媒質、すなわち物語の嘘気から醒めて立ち上がれないのは、天に迫る拡張が一気に何でもなさ(nothing-ness)に押し潰されるように収縮するからである。
特別であるが無差別の渚に打ち上げられている巨人族の葛藤は、寂漠が覆いかける物語の葛藤や痙攣の一つというより、物語の骨格である。物語の形式が具体となって打ち上げられて、しかも場所となって潜伏しない巨人族の葛藤は、状態と位置が解離しないために、「私」の魂の気配が「私」の魂の気がしない異常接近にぞっとするのである。


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