碧空1930 nautilus471(巨人族の葛藤、衝動)
1930 nautilus471(巨人族の葛藤、衝動)
特別であるが無差別の渚に打ち上げられている巨人族の葛藤と同じようにして、懲罰の如き日々の歩行や飛行が天狗をして天狗たらしめる苦行であって、天に迫る天狗の目は猛禽類の鳥瞰である。プロメテウスが伝わるということは、火が伝わるというより、物語を外骨格的に覆う寂漠や、内骨格的に覆う豪華とメランコリとなって、巨人族の天に迫ろうとする衝動が伝わるのである。
しかし天に迫ることは、バベルの塔やゴシックの大伽藍やHollywood もそうであるが、地をのたうつ蛆虫が迫ることである。
通り魔に遭遇するような痙攣的な出来事や、「それはアンスル・ボルンという30歳の巡回牧師で、ある日(1887年1月17日)彼は銀行から551ドルの預金をおろし、突然グリーンから失踪、2ヶ月の間行方不明であった。この間彼はA.J.Brownと名乗ってペンシルベニアのノーリスタウンで小さな雑貨店を切りまわし、仕入れ万端を立派にやっていた。しかもこうした仕事はそれまでに一度もやったことがなかった。1887年3月14日、彼は突然覚醒して家に戻ったが、その間のことは完全に忘れていた」というようなfugue (夢中遊行的失踪)も、巨人族の葛藤の変わり身である。


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