Saturday, July 03, 2021

碧空1947 nautilus498(何モシテイナイノニ!迫る気配を打ち消そうと藻掻く)

1947 nautilus498(何モシテイナイノニ!迫る気配を打ち消そうと藻掻く)  罪(ノ衝動)は被写体となって反転、変脱する。この、一になるために半分になる代償の衝動をコピーして、具体になるために半具体になる分身も被写体に反転、変脱しようとする。この、罪(ノ衝動)がいや継ぎ継ぎの代償であることを、物語のplotの展開はコピーしている。何もしていないのに追跡や陰謀の気配が迫るのである。  物語を代表するのは運命譚であるが、それは、何モシテイナイノニ!を打ち消そうとして打ち消したことにならない。魔法譚、「累ヶ淵」のような怪談、「And Then There Were None」のようなミステリ、精神分析といった系統発生的に見える諸様式はいや継ぎ継ぎにこの傾向を相続して方解し、何モシテイナイノニ!を打ち消そうとして打ち消したことにならないが、なおも打ち消そうと藻掻くのである。

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