碧空1948 nautilus499(物語というものの、その諸様式のアマルガム)
1948 nautilus499(物語というものの、その諸様式のアマルガム)
「それはアンスル・ボルンという30歳の巡回牧師で、ある日(1887年1月17日)彼は銀行から551 ドルの預金をおろし、突然グリーンから失踪、2ヶ月の間行方不明であった。この間彼はA.J.Brownと名乗ってペンシルベニアのノーリスタウンで小さな雑貨店を切りまわし、仕入れ万端を立派にやっていた。しかもこうした仕事はそれまでに一度もやったことがなかった。1887年3月14日、彼は突然覚醒して家に戻ったが、その間のことは完全に忘れていた」
このfugue (夢中遊行的失踪)は、何モシテイナイノニ!迫る追跡や陰謀の気配を打ち消そうと藻掻く物語というものの、その諸様式のアマルガムが、このような片隅に現われたのである。
それは、種の如き或る物語の出現である。つまり、火の鳥(最後の一羽)の目撃の如く、失われようとしている言語を話す最後の一人の独白的対話である。


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