Monday, July 05, 2021

碧空1949 nautilus500(失われようとしている言語を話す最後の一人の独白的対話)

1949 nautilus500(失われようとしている言語を話す最後の一人の独白的対話)  言語は、罪(種の夢)を鎧った被相続体であるが、その言語を話す最後の一人の代償の衝動は、他の誰かの記憶となって再生して「私」の記憶が失われる、そんなふうに「私」を脅かす気配である。「私」が何よりも特別になって孤独な最後の一人で「私」は誰でもなくなるのである。「私」は誰でもなかったのだ!  「私」は誰でもなくなるために話していた!ことが、「そして誰もいなくなる!」最後の一人で覚醒する。その独白は、まるで進行するmetamorphosis の現場のように剥き出しに「私」でなくなっていくのである。胸が締めつけられ一気に張り裂けるのは、言語が失われるからではなく、「私」でなくなっていくことが種の夢ノ目撃の衝動だからである。  「それはアンスル・ボルンという30歳の巡回牧師で、ある日(1887年1月17日)彼は銀行から551 ドルの預金をおろし、突然グリーンから失踪、2ヶ月の間行方不明であった。この間彼はA.J.Brownと名乗ってペンシルベニアのノーリスタウンで小さな雑貨店を切りまわし、仕入れ万端を立派にやっていた。しかもこうした仕事はそれまでに一度もやったことがなかった。1887年3月14日、彼は突然覚醒して家に戻ったが、その間のことは完全に忘れていた」  「そして誰もいなくなる!」と「もう一人いる!」は区別がつかなくなる。

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