碧空1950 nautilus501(後れて来る「私」、あふれ出す「私」)
1950 nautilus501(後れて来る「私」、あふれ出す「私」)
「それはアンスル・ボルンという30歳の巡回牧師で、ある日(1887年1月17日)彼は銀行から551 ドルの預金をおろし、突然グリーンから失踪、2ヶ月の間行方不明であった。この間彼はA.J.Brownと名乗ってペンシルベニアのノーリスタウンで小さな雑貨店を切りまわし、仕入れ万端を立派にやっていた。しかもこうした仕事はそれまでに一度もやったことがなかった。1887年3月14日、彼は突然覚醒して家に戻ったが、その間のことは完全に忘れていた」
「そして誰もいなくなる!」と「もう一人いる!」は区別がつかなくなる。
A.J.Brown は何モシテイナイノニ!贖罪なのであるが、その、包囲を狭めて迫って来る気配から、アンスル・ボルンはオマエナンダゾ!と恐喝する声がして突然覚醒するのである。アンスル・ボルンの突然の失踪も、突然「私」を脅かす声がしたのである。しかしそれこそは、後れて来る「私」(行方不明にならない「私」)ではなく、あふれ出す「私」なのである。


0 Comments:
Post a Comment
<< Home